カンガルー君が円周率が3.05より大きい事を証明してやるって言うもんで、
カンガルー君の家にわざわざやってきたまもる。
前回の説明で円周率が3より大きい事、
4より小さいことを見事証明して見せたカンガルー君。
果たして3.05より大きい事を証明できるか。
さて、カンガルー君。
ここからが正念場だよ。
正六角形では足りへんねん。
次は正12角形や。
せせ、正12角形!!
正12角形を12等分した、
このXの長さが分かればええねん。
Xの長さが分かるとなんで、証明できるのさ。
円周が3.05より大きい事を証明すんのやから、
直径が2で円周が6.1になるやろ、
Xの長さ×12が6.1より大きければ、
その外側を通る円周はそれよりも大きいということや。
Xの長さが肝なんだね。
で、そうやって求めるのさ。
余弦定理や。
よよよ、余弦定理!!!
この三角形の角度はいくつや?
360度を12で割るから30度。
やるやないかい。
30度の三角形の2辺が1の
もう一つの辺を求めるのやから、
ふむふむ。
Xの二乗=1の二乗+1の二乗-2cosine30°
もうわけかなんねー。
cosine30°は2分の√3や。
あー、はいはい。
X=√2-√3
√3は2重根号やから、
2重根号をはずすんや。
なるほどね、2重根号ね。
あー懐かしいですね。
X=(√3-1)÷√2になるわけや。
はいはい。
√3は人並みにおごれや。
√2は人世人世にひとみごろや。
それはなんか聞いたことある。
計算上のXを低めに設定する為、
分母√2を1.415、
分子の√3を1.734とする。
√2が1.4142、
√3が1.7340だからね。
X=0.51
少数第三位切り捨てや。
つまり12Xは12×0.51ということで。
6.12や。
すすすごい。
これがカンガルー君の実力なのか。
12角形の周りの辺の長さは6.1より大きい。
つまりは円周率は3.05より大きいねん。
すごいよカンガルー君。
途中何言ってるか分からなかったけど、
最高だよ。
まもる分かってくれたか。
これがカンガルー魂や。
じゃあ僕はこれで
気つけてかえりやー。
カンガルー君を後にするまもるは。
あの伝説の数式フェルマーの最終定理について、
挑むことになるとは。
この時はまだ知ることもなかった。
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